こんばんは、近藤です。
今日は大阪から帰ってきました。
昨日、大阪のザ・シンフォニーホールでデビュー10周年記念コンサートが
ありました。曲目は全てショパン。僕の音楽表現上で欠かせない
作曲家です。
ショパンはむしろ男性的で感傷に流されるだけのものではない
と考えている僕にとって、ショパンは実に表現のしがいがあります。
勇壮でありながらも繊細で、深い感情吐露と流麗さを併せ持つ
ショパンの音楽は多くの側面を持っているわけです。
それを全て表現しなければ、魅力の全ても引き出せません。
ですから表現の手法も多彩さを要求されることになります。
そのことが僕の表現意欲を掻き立てるのです。
さて、記念コンサートをするにあたり、普通のリサイタルではスペシャル感
がないなぁ、と考えていたところ、ショパンの協奏曲のオリジナルがピアノと
弦楽五重奏だった事を知り、これだ、ということになったのです。
豪華なメンバーに支えられてのピアノ協奏曲第1番は演奏していても
”音楽そのもの”という気がして、最高でしたよ。
僕のショパン像が多少なりとも聴衆の皆様に伝わったら嬉しいです。
それにしても、満員に埋め尽くされたホールの光景を見て演奏家である事の
喜びを素直に感じました。また聴衆の皆様へ深く感謝するとともに、
いい空気を共有できるよう精一杯の演奏をいつものことながら心掛けました。
ご来場の皆様、本当に有難うございました。
とりあえず、また10年頑張ります。初心忘れるべからず、ですね。